2009.11.28 Saturday
ムーディーズとS&P「ドバイ・ワールドの繰り延べ計画はデフォルト(債務不履行)と見なすことも可能」
海舌の経済解説
ドバイのデフォルトの可能性が高い金融資産が、「国債」であり、国債デフォルトであることを認識しておく必要がある。特に、日本の財政危機を考える場合。
CMAデータビジョン(ロンドン)によると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)によるドバイ国債の保証コストは、120ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、438bpに達した。
との下記の情報から、ドバイのCDS保証コスト上昇は、関連連鎖から日本に向かう可能性が出てくる。
小泉改革以降、先日の「事業仕分け」まで、虚構の改革に踊っている間に、既に、手遅れの時期に突入しているのかもしれない。
海舌
11月26日(ブルームバーグ):アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドが全債務の支払い繰り延べを債権者に求めたことにより、ペルシャ湾岸市場の全体で投資家心理が動揺している。ドバイの繰り延べ要請は、2001年のアルゼンチン以来の国債デフォルト(債務不履行)につながる恐れがある。
590億ドル(約5兆1100億円)の債務を抱えるドバイ・ワールドは25日、返済繰り延べの交渉を進める間、全債権者に「停止合意」を求めた。これを受け、カタールやサウジアラビアなど湾岸諸国の国債保証料が6月以降で最大の上昇を記録した。ドバイ・ワールドの不動産開発部門ナヒールの債券は12月14日に償還期限を迎える。CMAデータビジョン(ロンドン)によると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)によるドバイ国債の保証コストは、120ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、438bpに達した。
マトリックス・コーポレート・キャピタルで転換社債とイスラム債の責任者を務めるノーバル・ロフタス氏は「このような出来事は投資家が最も嫌うことだ」と指摘。「最悪のシナリオはもちろん、ナヒール債の強制的再編だろう。そうなればこの地域のさまざまな借り手に対する国の支援の在り方全体に疑問が投げ掛けられることになる」と語った。
デフォルトと見なすのも可能
米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ドバイ・ワールドの繰り延べ計画はデフォルト(債務不履行)と見なすことも可能だとして、複数の政府系企業を格下げした。
ドバイは建設ブームに沸いた4年間に800億ドルを借り入れ、減少する原油供給への依存度を低減させながら、湾岸地域の観光・金融のハブを構築した。トロントに本拠を置くRBCキャピタル・マーケッツの新興市場調査責任者、ニック・シャミー氏は「ドバイは巨額の世界的流動性で好景気に沸いた典型だ」と解説した。
CMAによると、湾岸諸国の国債のCDSは25日、軒並み上昇した。サウジアラビアは11.5bp上昇し86.5bp、カタールは5.5bp上昇し99bp。アブダビ首長国は34.5bp上昇し134.5bp。ドバイ国債の保証コストはアイスランドを上回る。
事情に詳しい関係者一人によると、ドバイ・ワールドの最大の債権者はアブダビ・コマーシャル・バンクとエミレーツNBDで、このほかクレディ・スイス・グループ、HSBCホールディングス、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)なども融資している。
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